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第四回 内外環境から見る経済・社会の論点

 三重大学人文学部が企画・運営する四日市市民大学「21世紀ゼミナール」の今年度第4回目講義が、平成29年12月6日(水)にしばさん三重で開催されました。 

 講師は株式会社三重銀総研調査部部長別府孝文部氏で、テーマは「不確実性時代の始まり”内外環境からみる経済・社会の論点~地政学的視点を踏まえて~」です。

 今回の講義は、「いま世界で何が起きているか」「日本はどのような状況にあるのか」「地域はどう動いているのか」を地政学的に捉えたものでした。地政学的とは、地理的諸条件を基軸において、国家戦略についての解説です。三重県に住む我々にとって、世界の動きは無縁ではないという認識を持ちなさいということでした。

 今、世界の至るところで独自のリスクが発生し、それが拡散しています。EU離脱と難民問題、中露接近、中国一強体制、中東政治、アメリカ第一主義、ブラジル経済等々です。

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 講師は、これらの諸問題を二つの流れにまとめています。それは米国第一主義と中国の世界進出で、言い換えれば、宗教対立と領土対立でもあります。日本も、人口減少・少子高齢化、IoTとAI革命、持続可能性と環境経営等の観点で、世界との繋がりを考えるべきと主張されました。

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 今回の講義では、世界、日本、地域という全体から局所へというモノの見方について、地域に暮らす我々にとって、どのように関わっていけば良いかを色々と考えさせられるきっかけとなりました。また、本セミナーを通して更なる深堀が必要であると実感させらました。