新世界秩序への誘い(その3)-古代にみる「新世界秩序」の起源

 今回から「新世界秩序」が歴史上どの様に形成されて来たのかを変遷図に従って見て行きます。

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【スメリア、エジプト、バビロニアの古代神秘宗教】


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 四大文明には、皆様ご承知の様に世界最古の文明と言われるBC9000年~BC1900年に起こったメソポタミア文明、BC3000年~BC332年に起こったエジプト文明、BC5500~BC2600年に起こったインダス文明、BC7000年~BC5000年に起こった黄河文明があります。




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 ここで対象とする秘密社会の起源は、スメリア(メソポタミア文明)やエジプト(エジプト文明)そしてバビロン(メソポタミア文明)で実施された古代の神秘的宗教に求めることができるそうです。

 これら古代社会は、わずかなエリート集団で支配されており、その限られた人口を保つためには、古代の神秘的宗教が必要でした。そして、このエリート集団は、神として崇拝され、大衆と神の仲介者の役割を務めていました。

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 次の日食が何時起きるかを、一部のエリート集団のみが知っており、他の者は知らないならば、太陽を暗くすると言って脅せば、原始社会ではこのエリート集団は住民から崇められます。

 古代社会では、天文学的な秘密の知識を持つ者は、自らの知識を隠そうとします。人々がその知識を共有した瞬間、全ての社会に対するエリート集団の力は取り去られてしまうからです。


 これが秘密社会の基本思想のようです。知識は力なりという訳です。

 大多数の人々は、知識の核心そのものを隠すわずかなエリート集団に信心を示し、エリート集団から信仰システムを授けられます。これこそ、いかなる社会においても、最も力のあるグループが、なぜ秘密裡に行動するかという理由です。事実、オカルトという言葉は、悪魔ではなくそれは秘密を意味しています。

 当然、一般人は、エリート集団の秘密を知ることがないと思われますが、一旦、これらの秘密が発見され証明されるならば、一般人はエリート集団が我々をいかにコントロールしていたかという事実を知り、離れて行くことになります。



【ユダヤ教の神秘思想「カバラ」】

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 ユダヤ教の神秘思想「カバラ」ですが、カバラはモーゼを超自然的な存在として描いています。ここに超自然という言葉が現れて来ます。

 モーゼは旧約聖書の「出エジプト記」などに現れるBC1300年ごろ活躍したとされる古代イスラエルの民族指導者です。

 モーゼの目的は、文明的で進歩的なエジプトの中で苦しんでいるユダヤ人をエルサレムへ戻すようにすることでした。モーゼが超自然的な力を発揮した逸話は次の様なものです。

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 BC1300年頃は、ヘブライ人(古代イスラエル人またはユダヤ人)がエジプトの奴隷として苦しめられていた時代です。ヘブライ人をエジプトより導き出すように神の啓示を受けたモーゼは、一度は当時のエジプト王ラメセスの承認を得て、大勢のヘブライ人をエルサレムへ連れて行くためにエジプトの地を出発します。

 しかし、愛する我が子を失ったラメセスは、それがモーゼの仕業と怒り、エジプト軍を引き連れて攻撃に出て、紅海の手前までヘブライ人達を追い詰めます。


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 この時、モーゼが神に祈ると、紅海は二つに割れ、ヘブライ人達はその海の中にできた回廊を歩いて対岸まで逃れさせました。暫くして、エジプト軍がヘブライ人を追って紅海の中にできた回廊を進むと、モーゼは再び神に祈りを捧げ、今度は回廊が海に戻り、あっという間にそこは海の中となって、ラメセスの軍は彼だけを残して波間に消えて行きました。


 この海割れの超自然的現象も科学的に分析されると幾つかの説に別れます。
1つが、火山噴火説で、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島の噴火でできたカルデラが、水圧で耐え切れなくなり、一気に海水がカルデラに流れ込み、引き潮が起こった。そこに偶然モーゼ達が居合わせたという説です。

 もう1つは暴風説で、エジプトとシナイ半島との距離が一番短い場所で、一番暗礁が多い遠浅の海で、一番海の干潮が起こる時間帯で、ものすごい暴風が吹いたという説です。

 今回見て来ましたように、「新世界秩序」の起源は、どうも古代の天文学的知識を有する一部のエリート集団に求めることができるようです。その後、モーゼの様な一部の超自然的知識を者に引き継がれて行きます。しかし、この超自然的現象も科学的なものに基づいているように考えられますが、皆さんはどう思われますか。




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