新世界秩序への誘い(その8)-主役「フリーメイソン」の登場

 いよいよ新世界秩序との関係で最も重要な地位にあり、現代でも世界に組織を広げているフリーメイソンの登場です。フリーメイソンは、ヨーロッパの熟練石工組合員から生じた薔薇十字団(1614~1620)の下で出発したという説があります。約400年の歴史を誇ります。

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 シンボルマークには、石工団体を元にした名残りとして、石工の道具であった直角定規とコンパスが描かれています。

 また、フリーメイソン内部の階位制度には「徒弟、職人、親方」の呼称が残っており、集会においては、元々は石工の作業着であるエプロンを着用することになっているとも言われています。

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「プロビデンスの目」も初期のフリーメイソンでシンボルとして用いられていました。こちらはフリーメイソンだけではなく、かつて啓蒙思想の者が好んで使用し、ヨーロッパで流行したシンボルです。プロビデンスの目は「神がすべてを見通す目」と考えられていました。


 中世ヨーロッパの教会で見られる石造りのアーチ形通路には、頂点の部分に他の石をつなぎ留めて全重量を支える楔形の石が使われています。この石はキー・ストーンと呼ばれます。キー・ストーンを用いてアーチ形通路を造る石工術は、初期のフリーメイソンで門外不出とされていた秘法の1つです。

 フリーメイソンが裕福な職工の集団になったのは、楔形のキー・ストーンを使ってアーチ形通路を造る秘法を習得していたことによるところが大きく、それゆえこの技術は注意深く隠されてきました。キー・ストーンの秘伝は、常に暗々裡に伝えられたと言われており、この辺りにフリーメイソンが秘密結社と言われる所以があります。

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 1640年以降、ギリシャ大正教の勢いが衰えた際、石工組合員達は本来の石工よりも超自然的教えに一生懸命になりました。そして、1717年に、最初の壮大なフリーメイソンのロッジがロンドンに設立されます。ロッジとは、各地域での活動拠点を指します。

 フリーメイソンは、善行を行うことで民衆に好印象を与え、ヨーロッパ全土で急速に発展し大組織となりました。一方で、力を持つための古代悪魔崇拝がフリーメイソン団の内部に起こり、ある時代を形成しました。フリーメイソンの最高位の者たちで形成された秘密社会の中で、古代悪魔崇拝という冷酷な哲学が広がり今日の我々に影響を与えているのです。


 フリーメイソンの定義は、会員同士の親睦を目的とした友愛団体であり、秘密結社となっています。友愛団体という点では、フリーメイソンは「自由」「平等」「友愛」「寛容」「人道」の5つの基本理念を掲げて活動し、民衆に好印象を与えて大きく成長してきたようです。

 具体的には、社会奉仕団体として良く知られているロータリークラブの創設者であるポール・P・ハリス、ライオンズクラブの創設者メルビン・ジョーンズ、ボーイスカウトの設立発起人ウィリアム・ディクソン・ボイス等はフリーメイソンです。日本人では第52~54代内閣総理大臣鳩山一郎もフリーメイソンでした。

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 また、仏国フリーメイソン団から米国フリーメイソン団の贈り物が何とニューヨーク湾リバティ島の自由の女神像なのです。びっくりしました。


 この様に、友愛団体としては華々しい部分を持つフリーメイソンなのですが、なぜ秘密結社となっているのでしょうか。

 秘密結社とはどのようなものでしょうか。入会儀式は秘密とされているとか、会員は互いに「兄弟」と呼び合うとか、会員は秘密の符牒や握手法で「兄弟」かどうかを見分けるとか、「兄弟」はいざという時は助け合うことになっているようです。

 秘密結社ではある試練を課して、その候補が適任であることを本人に証明させることが一般に行われます。ところがフリーメイソンの試練は、一風変わっていることで有名で、長年をかけて、会員は自分が秘密を守れることを証明し、儀式を行い、様々な試練を経ることによって、高位へと昇進します。第32位階まで存在しています。

 現在多様な形で全世界に存在し、その会員数は600万人に上り、うち15万人はスコットランド・グランドロッジならびにアイルランド・グランドロッジの管区下に、25万人は英連邦グランドロッジに、200万人は米国のグランドロッジに所属しています。

 いずれにせよ、フリーメイソンは友愛団体としている実績も多くあり、どこで、誰が、どのような陰謀を図っているのか、良く解からない部分があります。皆さんどう思われますか。



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