第一部 NPO法人ハートピア三重による紙芝居授業

第一回目:8月12日(水)

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 午前中の第一部は、NPO法人ハートピア三重による紙芝居実演と折り紙を使った工作授業です。会場は、博物館1階 四日市公害と環境未来館 研修・実習室。

 まず、四日市フロントの伊藤コーディネーターより開催趣旨などの説明が行われました。「浦島太郎の紙芝居をして、みなさんに実際に折り紙を使って紙芝居をつくってもらいます。ぜひ楽しんでくださいね」

 また、四日市公害と環境未来館の岡田良浩副館長は、「三重大学の先生や学生さん、また協力機関の皆さんが連携して開催が実現しました。ありがとうございます。楽しく学んでいってください」と挨拶に立ちました。

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 そして、NPO法人ハートピア三重の道上代表による紙芝居実演が行われました。参加したのは、市内に在住または通園する保育園児・幼稚園児の親子。子どもらは、興味津々といった表情で実演を聞いていました。演目は「浦島太郎」。日本有数のコンビナート湾、四日市港があることにちなみ、海に関する昔話を選ばれました。


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  紙芝居を見た後は、クラフトコーナー、子どもたち自身で紙芝居を作ります。紙芝居は、折り紙を使った貼り絵と、簡単な魚やイカの折り紙を貼ることで形づくっていきます。
初日となるこの日は、合計10枚の紙芝居のうち、3枚を作り上げました。

 完成したら、子どもらが作った紙芝居を使って、また紙芝居の実演です。
「これ、私が折ったやつ」
「これは僕が貼ったの」
子供らからは、今自分たちがつくったばかりの紙芝居を使って物語が読み上げられるのを聞き、歓声が上がっていました。

 この講座は3回連続となっています。3回を通して、紙芝居を完成させ、最後の講座では演劇を行います。1週間後の第二回目講座を楽しみに、この日は、講義終了です。

第二回目:8月19日(水)

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 この日は、残り7枚の紙芝居を仕上げていきます。第一回目と同様、まず、NPO法人ハートピア三重の道上氏による紙芝居実演が行われました。

 「浦島太郎」の演目は、第一回目に聞いただけでなく、幼稚園や保育園でも、授業で聞くなど馴染み深いもの。紙芝居を見ている子供らからは、ストーリーを先取りして、「亀が竜宮城に連れていってくれるねんで」といった声が聞かれました。


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 子供らは、第一回目で多少慣れてきたのか、率先して折り紙工作を楽しんでいました。保護者の皆さんも、時々助け舟を出しながら、見守ります。また、年齢の大きな子らが、年少の子たちに教えている姿も見受けられました。

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 講義の合間には、四日市の名物キャラクター「小入道くん」も登場!小入道くんは、四日市市制100周年の記念の年に生まれたマスコットキャラクター。現在では、広く市民に親しまれる存在で、各種イベントなどで活躍中しています。

 嬉しいハプニングに、参加者からは歓声があがり、ベロリと伸びた舌を引っ張るなどして、はしゃいでいました。


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 最後に、紙芝居実演が行われました。10枚全部が完成し、すべて子どもらが作った紙芝居です。「みんなが作ったのと、おじさんたちが作ったのとどっちがうまくできてる?」の問いに、子どもたちは、大きな声で「こっち!」と自分たちで作ったほうを指差していました。

 次回、最終回に向けての説明などが行われました。

第三回目:8月26日(水)

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 前二回と同様に、紙芝居の実演からスタート。前回作った子どもらお手製の紙芝居を使用します。そして、最終プログラムは、子どもたちによる浦島太郎の演劇です。

 男の子はみんな浦島太郎、女の子たちは乙姫を演じました。頭にそれぞれ面をつけ、男の子らには竹でつくった釣竿が小道具として手渡されました。ストーリーはほとんど覚えているとは言うものの、いざ演じるのは難しいもの。大人たちの後について、台詞を言っていきます。

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 午後からの講義を行う、三重大学人文学部・地域イノベーション学研究科教授、朴恵淑氏も乙姫に扮して子どもらを指導します。三重大学の学生さんらも、飛び入りで村人として演じながら、子どもらをサポートしてくれました。

 もじもじしていた女の子たちも、「じゃあ、みんなで浦島さんにようこそいらっしゃいと言いましょう」と優しく誘導されて、照れながらも大きな声で台詞を言っていました。

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 劇中は、妖怪ウォッチのBGMに合わせて踊るシーンや、亀役の大人について教室中を回遊したり、白い髭や眉毛でおじいさんに変装するシーンなども。保護者らは笑顔でがんばってと声援を送っていました。

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 最後、「演じてみてどうだった?」のインタビューには、「楽しかった!」という大きな声。とまどうこともあったけど、練習無しのぶっつけ本番にしては、なかなかの出来栄えでした。

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 全三回の講義は、これで終了です。最後に、皆で記念撮影を行いました。来年度も講座は実施予定。また一回り大きくなって参加してくださいね。