新世界秩序への誘い(その18)…アメリカの独立とロスチャイルドの陰謀

 今回は、アメリカの独立とロスチャイルドの関係について追いかけます。下図にアメリカの歴史を示しますが、ヨーロッパの国々にとって、アメリカは新世界そのものでした。

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 アメリカは、1479年にコロンブスによって発見されますが、アメリカの東海岸では、17世紀の初め頃から、イギリス人が渡って来て先住民の土地を奪い、アフリカの黒人奴隷を使って、たばこや綿花などを栽培しました。そして、18世紀の中頃までにアメリカ国内に13の植民地をつくりました。

 1775年から1783年に起こったアメリカ独立戦争は、イギリス本国とアメリカ東部沿岸イギリス領13植民地との間の戦争です。8年間に及んだこの戦争によって、植民地住民はイギリスの支配を拒否し、アメリカを政治的独立に導くことに成功しました。

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 イギリスは、植民地との貿易から得られる利益を守るため、植民地と他国との貿易を制限し、植民地に重い税をかけました。このため、本国の議会に代表を送る権利がなかった植民地の人々は、独立を求めて立ち上がり、1776年、自由と平等の権利をかかげた独立宣言を発表しました。

 その後、1783年にフランスやスペインの援助を受けて独立戦争に勝利した人々は、アメリカ合衆国をつくり、憲法も制定しました。
 そして、1783年に独立戦争の総司令官ワシントンを初代大統領に選びます。

 アメリカ独立戦争において、当初、イギリスは軍事力ではアメリカよりもはるかに優勢でした。それにも関わらず、イギリスが敗れた裏には、幾つかの要因がありました。

 1つは、アメリカはフランスとスペインの援助を受けることで、戦い通すことができた点です。しかし、アメリカ独立戦争おけるフランスの援助は、既に大きく傾きかけていたフランスの財政を破綻させ、フランス革命を起こす要因となりました。

 1つは、アメリカとイギリスの距離が離れていたことです。イギリスは援軍や物資を大西洋を越えて運ばなければならなかった点です。すなわち、イギリスに兵站の問題が常に付いて回った点です。

 1つは、武器の性能にも決定的な違いがあった点です。当時アメリカでは、バッファローに遭遇した時のために、銃身内部に螺旋の溝を入れたことで、より射程距離、命中精度、破壊力の高いライフル銃を開発することに成功していました。

 独立後のアメリカ合衆国は、国内の産業を育て、西部へ領土を広げました。その中、南部の人々は、黒人奴隷を使って大農場で綿花を栽培し、輸出していたので、奴隷制と自由貿易を守ろうとしました。一方、北部の人々は、商工業が発展していましたので、工業品の輸入を制限する保護貿易を求め、工場労働者を確保する必要もあって、黒人奴隷・解放を考えました。

 さて、ここからは陰謀の世界に目を向けます。ヨーロッパの秘密結社イルミナティは、アメリカの独立という予想だにしなかつた現実を自分の目で確認しました。そして、アメリカが独立した1783年の2年後の1785年にニューヨークにイルミナティのコロンビアンロッジの設置を通して、アメリカの独立を覆すことを追い求めて行きます。

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 イルミナティの手先は、アメリカの新たな革命の勃発を模索し始めました。その結果、アメリカをフランス革命に似た状態に追い込むべく色々な手を尽くします。そのターゲットとなったのが、初代アメリカ合衆国財務長官アレクサンダー・ハミルトンでした。

 1791年、アレクサンダー・ハミルトンは、アメリカ合衆国における最初の私的中央銀行を10百万ドルで創設しました。その際この私的銀行に20年間保証の設立許可状を与えていました。

 20年後の1811年設立許可状が失効した際に、この私的銀行のボスが暴露されました。なんと英国のネイサン・ロスチャイルドでした。

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 ネイサン・ロスチャイルドは「今後ともアメリカ合衆国が許可状更新を認めないのならば、アメリカ合衆国は再び悲惨な戦争に自らを駆り立てるだけだ」とうそぶきました。

 アメリカ合衆国は、このノーサン・ロスチャイルドの要求を聞き入れなかったため、1年もしないうちに、アメリカに駐在するイギリス人が反発し、1812年に再度イギリスとアメリカ合衆国は、米英戦争(第2次独立戦争)に突入します。この戦争で、イギリス側は英国植民地カナダと同盟したインディアン部族で軍隊を編成し、アメリカ合衆国軍と争いました。

 この米英戦争において、アメリカ合衆国にとって幸いだったことは、イギリスはヨーロッパでのナポレオンとの戦いに力を注いでおり、アメリカ合衆国の糾弾に十分な軍隊を送ることはできないことでした。その結果、アメリカ合衆国は軍事的な勝利を得ることができました。しかし、財政面では破綻してしまい、アメリカ合衆国の私的銀行は再度ロスチャイルドが支配するという結果になります。

 戦争を上手く活用して利益を得るという、ロスチャイルドの思惑通りに事は運ばれたことになりますが、皆さんどう思われますか。



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