新世界秩序への誘い(その20)-イギリスの黒い貴族達

画像の説明



 イギリスの歴史は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドより成る連合王国の歴史です。

 イングランドはまず1282年にウェールズを併合し、1541年にアイルランドを植民地化し、1707年にスコットランドと連合し、さらに、1922年にアイルランドの大部分が独立して現在の形になりました。


 一方、民族的な観点から眺めますと、

画像の説明

BC900~BC500
BC900年頃、ケルト人が鉄器を携えて大陸からグレートブリテン島に侵入し、いくつかの部族に分かれて暮らし始め、やがて部族国家を形成したと言われています。

AD43~AD410
AD43年、第4代ローマ皇帝クラウディウスは本格的にブリタニアに進出して、ケルト部族を平定して行きます。ケルト系民族はウェールズ、スコットランド、アイルランドへ押しやられて行きます。

AD550~AD1066
4世紀に入ると、西部からはアイルランド人が、東部からはゲルマン系のアングロサクソン人が、大陸から進攻してきて、407年、ついにローマはブリタニアを放棄しました。その後はグレートブリテン島は、ゲルマン人のアングロ・サクソン諸部族が支配して行くことになります。

 以降は、イギリスの王室が誕生します。イギリスの王室は、過去何度も絶えています。王家の正統後継者が絶えると、その王家の血縁の別の家が王位につき、新しい王家となって継承されて来ました。以下に示します様に8回交代しています。

1066~1154年…ノルマン朝
1154~1399年…プランタジネット朝
1399~1461年…ランカスター朝
1461~1485年…ヨーク朝
1485~1603年…チューダ朝
1603~1714年…スチュアート朝
1714~1820年…ハノーバー朝
1820~現在 …ウィンザー朝

 1714年にアン王女が亡くなり、ステュアート朝が絶えると、遠縁のドイツ・ハノーバー選帝侯が王に迎えられて、ジョージ1世となりました。これが現在の英国王室の祖となっています。

画像の説明



 現在のイギリスのエリザベス2世女王は、当時のヨーク公・アルバート王子とエリザベス王妃の長女として誕生しました。父のアルバート王子が、兄であるエドワード8世の退位を受けて、ジョージ6世として王位に就くと、エリザベス王女は推定相続人となりました。

画像の説明



 2010年にイギリスで制作された「英国王のスピーチ」という映画があります。これは、現在の英国女王エリザベス2世の父、ジョージ6世の物語です。幼い頃から吃音(キツオン:どもり)というコンプレックスを抱かえ、人前に出ることを最も苦手とする内気な男が、国王になってしまいますが、これを克服して国民に信頼される国王になって行くという物語です。

 ジョージ6世は、次男で国王になどなりたくはありませんでした。長男である兄のエドワード8世が、王室が認めない恋のために、王冠を捨てたことから、予期せぬ座に就いてしまったのです。ジョージ6世には吃音という悩みがありました。スピーチで始まりスピーチで終わる公務の数々に、一体どう対処すればいいのか、王は何人もの言語聴覚士の治療を受けますが、一向に改善しませんでした。

 妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家、ライオネルを訪ねます。堅く閉ざした心に原因があると気付いたライオネルは、ユニークな治療法で王の心を解きほぐして行きます。折しも、第二次世界大戦が始まり、ヒトラー率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民は、王の言葉を待ち望んでいました。ライオネルの友情と妻の愛情に支えられ、王は国民の心をひとつにするべく、渾身のスピーチに臨み、見事にやり遂げました。

画像の説明

 現在の王室はウィンザー朝と呼ばれていますが、当初サクス・コバーグ・ゴータ朝と呼ばれました。第1次世界大戦中の1917年、時の王ジョージ5世は、敵国ドイツの領邦であるサクス・コバーグ・ゴータ公国の名が冠された家名を避け、王宮のあるウィンザー城にちなんで、ウィンザー家と改称しました。1917年以降は、現在の女王エリザベス2世に至るまでウィンザー朝と称しています。

 ただ、ヴィクトリア女王の血統が断絶した訳ではないので、サクス・コバーグ・ゴータ家、ウィンザー家、共にハノーバー家の継続と見做されます。ハノーバー朝以来、代々の王位継承の配偶者は、ドイツ人やドイツ系の王族が迎えられることが多かったのです。

 さて、ここから陰謀の世界へと入って行きます。

 イギリスでは、1815年のナポレオンとの間のワーテルローの戦い以降、ロスチャイルド家とイギリス王室の利害関係は増々絡み合い、ロスチャイルド家は貴族の称号を得るまでになります。最終的には、政略結婚も行うことで、王室の一員までになりました。

画像の説明

 一方、英国王室により先導されてきたヨーロッパの貴族達は、これまで超能力者を支援する立場で新世界に関わり、超自然的なものに関与してきました。このような事情も重なり、英国王室は、フリーメイスンに深く関わっています。女王の従弟に当るケント公爵は、英国フリーメイスンのグランドマスターに就いています。バッキンガム宮殿の中にさえも、フリーメイスンのロッジがあります。現在の女王は、王室がフリーメイスンに関わっていることについて、快く思っていないと言われていますが、現エリザベス2世女王自身や元女王がしばしばメイスン信者でした。

 多くのヨーロッパの貴族は、イギリスやフランスの家系に行き着き、そして英国王やエルサレム王に繋がって行きます。この関わりから、イギリスの貴族により先導されているイギリス国民は、イスラエルの消滅した種族の1つであるとする神話がり上げられました。

 この神話は、イギリス-アメリカへと伝わりフリーメイスンの間ではかなり信じられている様で、アメリカの1ドル札の裏側に、単に見ただけでは隠れていますが、ダビデの星が存在していることとも繋がります。

画像の説明

 英国王室がフリーメイスンに強くかかわっていることを示す別の証拠があります。18世紀後半にフリーメイスンの極左グループとして知られるイルミナチを設立したアダム・ワイスハウプトは、サクス・コバーグ・ゴータの公爵エルンスト2世の支援の下で、イルミナチに関する多くの書物を書いています。そして、ヴィクトリア女王(女王期間:1837年~1901年)の配偶者であったアルバート王子は、偉大なエルンスト2世公爵の孫であったが故に、1783年にイルミナチの会員となりました。その関係から、アダム・ワイスハウプトの教えが、今日イギリス王室で用いられていると推測されます。

 英国王室の多くのメンバーがフリーメイスンであること、国際的金融を動かすユダヤ人のロスチャイルドがイギリスの貴族になっていること、本当に信じられないような話ですが、皆さんどう思いますか。



コーディネーター's BLOG 目次