新世界秩序への誘い(その23)…オカルト信仰と奇跡

 新世界秩序を実現するため、フリーメイスン(主として極左セクトのイルミナチ)が陰謀を図る際には、ヘーゲル哲学を悪用した「偽旗戦略」を駆使します。

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「偽旗戦略」とは下記の様な手順で進められます。
第1ステップ…悪徳政府は、混乱を意図的に作り出す。
第2ステップ…悪徳政府は、混乱に対する国民の対応を統制する。
第3ステップ…悪徳政府は、自ら作り上げた混乱の解決策を提供する。

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 一方、フリーメイスンという秘密結社はオカルト信仰を牽引車として、その事業を展開して来ました。その事業を展開する際には、オカルト信仰特有の、超自然、すなわち、奇跡も色々と起こしては上手く活用している訳です。

 自然界の現象は全て物理法則に従って起こります。すなわち、全て理論的に説明できます。しかし、一方、人には心というものがあるために、奇跡というか超自然的現象、すなわち、オカルト現象が起こってきます。

 そこで今回は、この奇跡というか超自然的現象が、哲学的または自然科学的にどの様に説明されているのかを追いかけてみます。

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 まずは、小説家京極夏彦氏が長編小説「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」の中で、奇跡と大きく関わって来る「人の心・脳・意識」の関係を上手く説明しているので、まずそれを引用させて頂きます。

 人が有する世界は、人間の内に開かれた世界と、人間の外に開かれた世界に分けられます。外の世界は自然界の物理法則に完全に従っています。一方、内の世界は、物理法則を全く無視しています。そして、人間は生きて行くために、この2つを上手く添い遂げさせなくてはなりません。

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 生きている限り、外の情報は目や耳、手や足、その他身体中から滅多矢鱈に入って来ます。これを交通整理するのが脳の役割です。脳は、整理した情報を解り易く取りまとめて、心の側に進呈します。

 一方、内の方では内の方で色々起きていて、これはこれで処理しなくてはなりませんが、どうにも理屈の通じない世界だから手に負えません。そこで、これも脳に委託して処理して貰う訳です。脳の方は釈然としないが、何と言っても心は主筋に当たる訳で、言うことを聞かない訳には行きません。この脳と心の交易の場がつまり意識となる訳です。

 内なる世界の心は、脳と取り引きして、初めて意識という外の世界に通じる手形になります。外なる世界の出来事は、脳を通して訪れ、意識となって初めて内の世界に採り込まれます。意識は、鎖国時代の出島みたいなものです。

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 さて次に、奇跡はどの様にして起こるかを記した高橋佳子氏の「運命の逆転」という本を紹介したいと思います。

 高橋佳子氏は、人生と仕事の総合コンサルタントとして、現在「魂の学」の実践団体GLAを主宰し、講義や個人指導は年間300回以上に及んでいるとのことです。あらゆる世代・職業の人々の人生に寄り添い、導くとともに、日本と世界の未来を見据えて、経営・医療・教育・法務・芸術など様々の分野の専門家への指導にも当られておられます。魂の次元から現実の問題を捉える卓越した対話指導を実践され、多方面から絶大な信頼が寄せられているとのことです。

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 「現実の次元」とは、私たちが目で見て確かめている形のある次元、様々な出来事や事象が起こる次元です。京極夏彦氏の言うところの「外の情報」です。

 高橋佳子氏によれば、私たち人間は、何気ない日常を送っていても、いつも同時に、「現実の世界」「心の次元」「魂の次元」という3つの次元を重層的に生きているそうです。

 「心の次元」とは、私たちの想い、考えのエネルギーが渦巻く次元です。京極夏彦氏の言うところの「内なる世界」です。

 そして、その「心」の奥底にある、私たちのエネルギーの源、応えるべき絆、生きるべき必然、人生の意味・目的と使命をもたらす次元が「魂の次元」です。

 すなわち、外なる現実と内なる心が、意識を通して繋がり、そこに内なる心の願いが起こる時、それは魂に伝わるのです。

 そして、奇跡を起こすためには、どうしてもこの「人」と「魂」の次元を活用しなければならないと高橋氏は主張します。それでは、奇跡を起こすために、「人」「魂」をどう扱うのでしょうか。

 「運命はどうにもならないもの」と考えてしまう。つまり、一方的に人生を左右し、支配する圧倒的な力である、と多くの人は、運命をそのように受け止めてきました。しかし、その「運命の常識」は覆すことができます。私たちは、いかなる運命にも対処し、人生を翻弄する運命を逆転させる力があるからです。
 
 つまり、運命は、ただ「外からやってくる力」ではなく、そこには人間の側、私たちの側から働きかける強い力で変えることができます。私たちは、「運=外からやってくる力+内からの迎え撃つ力」を打ち立てるべきだとします。内から迎え撃つ力が運命を逆転します。こうすれば、奇跡を起こすことが可能になります。

 それでは、「内から迎え撃つ力」とは何なのでしょうか。

 高橋佳子氏はここで重力圏脱出を促す3つの心を提示します。

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 それは、「もらう心」「できる心」「あげる心」です。もらう心は、もらうことによって生きることです。できる心は、様々な自己実現を求める行です。あげる心は、自分のことを超えて、誰かに、出会う人々に、関わる方々に、何かをして差し上げることを何よりもの喜びとするというものです。

 これは、与えられる自分から、自分の力を育む段階を経て、さらに自分を越えて広がる繋がりに応えて行く、私たちの魂の成長の法則を表していると説明されます。

 以上のことから、奇跡を起こすには、まず我々は、魂を成長させて奇跡を起こす準備をしなければならないということです。簡単にはこの境地に辿り着けるとは思えませんが、皆さんはどう思われますか。



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