コーヒーブレイク…アメリカフリーメイスンの活躍
コーディネーター’s Blogのシリーズ12「新世界秩序への誘い1~24」では、世界的な秘密結社組織フリーメイスンがどのような宗教を基本に据え、陰謀をどのようにして企てているのかについて追跡してきました。
フリーメイスンの活動の基本は、オカルトという宗教的な儀式を重要視していることです。フリーメイスンは秘密結社であり、オカルト信仰を牽引車としてその事業を展開して来ました。事業を展開する際には、オカルト信仰特有の、超自然、すなわち、奇跡を色々と起こしてみせ、会員の信用を保ってきた訳です。我々は自然界の現象は全て物理法則に従って起こる、すなわち、全て理論的に説明できると考えます。しかしオカルトの世界では、人には心というものがあるために、奇跡という超自然的現象、すなわち、オカルト現象が起こって来ると考えます。
オカルト信仰は、古くはグノーシス主義から始まり、キリストの妻マグダラのマリアと娘サラに深く関わるシオン修道会、そして聖杯伝説を引き起こしたテンプル騎士団へと引き継がれて行きました。
また、フリーメイスンは陰謀を企てるのが得意ですが、その際にはヘーゲルの弁証法を基本理念に据えていることも分かりました。この基本理念は、フランス革命、アメリカの独立戦争や南北戦争、第一次世界大戦においても色々な場面で使われています。その手順は次の通りです。
第1ステップ
悪徳政府は、混乱を意図的に創り出します。その混乱とは、国民を傷つけ殺すことさえも厭いません。この策略は「偽旗攻撃」として知られています。敵方の旗を付けて味方の様なふりをして近づき、攻撃します。
第2ステップ
悪徳政府は、混乱に対する国民の対応を統制します。その方法は、意図的に敵を作り上げたり、あるいは自国が有する社会のある側面を徹底的に非難することで、その統制の必要性を国民が要求するように持って行くのです。これこそ、偽旗攻撃と命名された所以でもあります。
第3ステップ
悪徳政府は、自ら作り上げた混乱の解決策を提供します。この解決策は、まさに戦争そのものであったり、統制の強化といったものです。この解決策は、悪徳政府に都合の良いものであって、国民には一般的に受入れられない内容です。しかし、国が危機的な状況にあるなか、国民に受け入れて貰わないと国は大変なことになると煽り、国民の同意を獲得します。悪徳政府は、さらに統制のレベルを高め、社会が最優先課題として受け取る様にします。その方法は、一連の混乱に伴って起こる反作用と解決策を自ら仕組むことによって導きだすのです。
ヘーゲルの弁証法の重要な点は、それが如何に邪悪であるかということではなくて、むしろそれがしばしば政府によって選択されて用いられて来たことにあります。20世紀から21世紀にかけての重要な戦争は、いずれも「ヘーゲルの弁証法」に従っていると言われています。
フリーメイスンの世界を股にかけた活動の資金を調達したのがロス・チャイルド一家です。銀行を創設したのが父のマイヤー・ロスチャイルド、イギリスの公爵にまで上り詰めたのが三男のネイサン・ロスチャイルドです。
さて今回は、アメリカ南北戦争(1863~1866)後のアメリカにおけるフリーメイスンの活躍を経時的に紹介したいと思います。
円卓グループ(1891~1919年)
ロスチャイルド家からの融資を受けて、セシル・ローズのデビアス社が全世界のダイヤモンドをほぼ独占的に支配しました。セシル・ローズは南アフリカの鉄道・電信・新聞業をも支配下に入れ、1890年にはケープ植民地の首相となり、南アフリカの政治・経済の実権を一手に握った人物です。セシル・ローズは、英国圏の人々を結集して世界中の全居住地を彼らの支配下に置くという野望を持っており、その野望を達成するために秘密ネットワークを組織しました。それが円卓会議グループです。1891年イギリスで円卓会議グループが結成されましたが、西世界で最も影響力があり、密接に結び合った秘密社会です。
創始者グループの幹部は、ロスチャイルド卿、バルフォア卿、グレイ卿、イッシャー卿、ミルナー卿でした。ローズの死後は、アルフレッド・ミルナー卿が遺志を継いで秘密ネットワークを担う人材を育成しました。アルフレッド・ミルナーは、ミルナー・キンダーガーデン(ミルナー幼稚園)という組織を持っていて、このミルナー幼稚園は黒人を奴隷にして酷使し、挙句にアバルトヘイトを作ったグループへと変貌を遂げます。
セシル・ローズの残した財産は奨学金の基金となり、このローズ奨学金を通して優秀な人材の「青田買い」が行われるようになりました。米国ではローズ奨学金を真似てフルブライト奨学金がつくられ、有名なところでは竹中平蔵がこのフルブライト奨学金で留学しています。この円卓会議グループが発展して、1919年には英国に王立国際問題研究所(通称チャタムハウス)が設立されました。このチャタムハウスの創設者はミルナー幼稚園出身のライオネル・カーティスです。
マジニとマフィア(1834~1890年)
イルミナチ活動を始めたアダム・ワイスハウプトが死んで間もなくした1834年に、イタリアの愛国者ギウスペ・マジニがイルミナチの長に任命されました。マジニは、ジェフォバ大学に通っている間に、メイスンの33番目の位となりました。マジニについての最も重要な事柄は、彼がマフィアを創設したことです。マフィアの名前は、下記を代表する頭文字を取ったものです(Mazzini, Autofizza, Fiurti, Incendic, Auvelengmeni)。Mazziniはマフィアによる泥棒、火事、毒殺を認めています。1890年に始まったアメリカへのイタリア人移民の波で、マフィアの慣習はアメリカイルミナチと交わって行きました。
アルバート・パイクとKKK(1809~1891)
アルバート・パイクは、イルミナチ活動を始めたアダムワイスハウプトの次に歴史において最も影響力のあるフリーメイスンです。イルミナティとは1776年5月1日に、フリーメイソンの極左セクトとしてが生まれました。アルバート・パイクは、アメリカフリーメイスンにその儀式を改良するよう要求しました。彼は1871年にメイスンハンドブックを出版し、古典的な道徳と教義を明記し、フリーメイスンの権利を認め、アメリカフリーメイスンを発展させました。
アルバートパイクは、KGCと関連していました。KGC(金の輪の騎士:Knight of the Golden Circle)とは、南北戦争時にあつた秘密結社のことです。KGCは儀礼や位階など、金に関する多くの要素をフリーメイスンから取り入れていたことから、フリーメイスンと同様に隠された力を持つ組織としてイメージされていました。
陰謀論の世界では、白人至上主義団体KKK(Ku Klux Klan) はKGCから継承したものだと、アルバート・パイクと関連付けられて語られています。スコットランド式儀式の最高司令官の地位についている間、アルバートパイクはKKKの主判事として彼自身の事務所を有していました。
また、アルバート・パイクは、人種問題に火を点けた張本人です。アメリカ市民戦争の公式に伝えられている原因を作った人物です。ただ、現在では、ほとんどのアメリカ人は、アメリカの市民戦争の真実はどの様なものであるか、そして、アメリカ合衆国の金銭供給を管理していたのは誰かを理解しています。そして、奴隷はこの争いでは2次的問題であることも理解しています。
KKKは「白人至上主義団体」とされますが、正確には「北方人種至上主義」(ノルディック・イデオロギー)で、主に黒人、アジア人、近年においてはヒスパニックなどの他の人種の市民権に対し異を唱え、同様に、カトリックや、同性愛者の権利運動やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取っています。マニフェスト・デスティニーを掲げ、プロテスタントのアングロ・サクソン人(WASP)などの北方系の白人のみがアダムの子孫であり、唯一、魂を持つ、神による選ばれし民として、他の人種から優先され隔離されるべきである、と主張する選民思想団体です。名前の由来はギリシャ語の「kuklos(円環、集まりの意)」英語の「clan(氏族、一族)」を変形させたものと言われています。白装束で頭部全体を覆う三角白頭巾を被りつつデモ活動を行う集団として世間で認知されています。
ウィリアム・ラッセルとスカルアンドボーンズ(1809~1885)
ウィリアム・ハンチントン・ラッセルは、中国アヘン貿易に介入した、秀でた商人の1人でありました。アメリカで生まれ、産業革命中に最も裕福なビジネスマンの1人となりました。無税の基金を設立することにより、租税公課からの彼の資産を守りました。ラッセル社の創設した無税基金は、アヘン収入を基本として設立されたものです。
ラッセル信託によって創設された洗脳の鍵となる機関が、スカルアンドボーンズです。スカルアンドボーンズは、1832年にエール大学で創設されたフリーメイスンの裏施設です。
ブッシュ家は3代に亘って、スカルアンドホーンズのメンバーでした。ジョージ・W・ブッシュ、彼の父、ジョージ・H・Wブッシュ、そして、その父、プレスコット・ブッシュすべてこのオカルトの秘密社会のメンバーでした。大統領候補の両者がスカルアンドホーンズの会員であることが起こりうるのは、およそ75万分の1と非常に確率の低いものです。
スカルアンドボーンズの会員によって主張されている話として、インディアンの酋長ジェロニモの頭蓋骨と骨を盗んだのは、フルスコット・ブッシュというものがあります。彼は霊的な力の源としての墓の中にそれを安置したというものです。ジョージ・W・ブッシュは、スカルアンドボーンズにおける彼の行動について、決して謝罪することはありませんでした。大統領として彼がやった最初のことは、力の座に彼の仲間を任命したことです。
親子でアメリカ大統領になったブッシュがフリーメイスンと関係があったことには驚かされました。大統領を務めるには活動資金が必要なわけですが、その資金源をフリーメイスンに頼っていたことが十分に考えられるわけですが、皆さんはどう思われますか。