金価格変動の歴史を追う(その1)…世界最高を実現した金需要

2025年10月31日日経新聞掲載記事参考

 国際調査機関のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が30日発表した7~9月の金の需給統計によりますと、金の需要は記録の残る2000年以降で四半期として最高でした。米金政策の影響や地政学リスクに備えた買いに加え、金価格の急上昇で投資マネーの流入が加速しました。「相場上昇」に取り残される恐怖が需要を押し上げたとの指摘もあります。

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 ロンドンの金現物価格の2025年7~9月の期間平均は1トロイオンス3456.5ドルと前年同期比で40%上昇です。前期と比べても170ドル以上値上がりしました。7~9月期の金需要は前年同期比3%増の1313.1トンです。牽引したのは投資を目的とした買いでした。前年同期比1.47倍の537.2トンを記録しました。

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 現物の金を裏付けとする上場投資信託(ETF)への流入超過は同2.34倍の221.7トンに膨らみました。金額ベースでは260億ドルに達し、新型コロナウイルス禍の混乱期に記録した2020年4~6月期の240億ドルを抜いて四半期としての最大を更新しました。特に北米や欧州を対象とするファンドのETF買いが顕著で、それぞれ139トンと70トンを記録し、全体の9割以上を占めました。WGCのM顧問は「従来の安全資産としての需要に加え、金価格の急騰を前にFOMO (取り残される恐怖感)に駆られた買いが膨らみました」と話しています。

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 投資需要では、金地金(インゴット)やコインの買いも堅調で、前年同月日1.17倍の315.5トンでした。日本(7.26倍)などが伸びました。投資需要の他、中央銀行の買いも堅調を維持しました。中銀は金相場が高値になると買い控える傾向がありますが、7~9月期は219.9トンと前年同期の1.1倍となりました。前期比でも増えました。1~9月では634トンと、3年連続で年間1000トンを買っていた昨年までのペースからは減速傾向にあるものの、過去に比べて高水陣に積み増しています。

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 一方、宝飾品需要は減少傾向が続きます。金相場の上昇が消費者の敬遠につながり、前年同期比19%減の371.3トンにとどまりました。金宝飾品の一大消費地であるインドが31%減、中国も18%:減と顕著でした。両国では宝飾品に代わり資産価値を維持しやすい地金やコインの需要が伸びています。

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 金価格の国際指標であるニューヨーク先物(中心限月)は2025年10月20日に9月末比13.5%高い1トロイオンス4398ドルまで上昇する場面がありました。米政府機関の一部閉鎖による主要統計の発表の遅れや、米地銀の信用不安が意識される中でリスク分散の視点から金が買われました。ただ利益確定の売りが広がり、21日に急落。28日には一時3901.3ドルまで下落しました。

 英メタルガディリーのロス・ノーマン最高経営責任者(CEO)は、ETFへの資金流入について「アジアと違い、欧米の機関投資家は短期で利益を確定する傾向がある」と指摘しています。中長期的には金価格の上昇を見込む声は多いものの、目先は値動きの大きい展開が続く可能性があります。

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 話は変わりますが、私自身金投資については大いに興味があります。1990年暮れ頃に金の商品先物に手を出しました。後日詳細に紹介はしますが、金の先物投資の恐ろしさを身に染みて感じた一人です。それから35年間経過しましたが、金の価格変動はずっと気に掛けてきました。今回のブログシリーズでは、この35年間に金の価格変動がどの様に起こって今日に至ったのかについて詳細に追い駆けてみたいと思います。皆さん金の商品先物投資についてはどう思われますか。



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