平成29年度海外留学生インターンシップ事業を終えて
1. はじめに
平成29年度海外留学生インターンシップ事業(期間:8/23~8/29)が、三重大学人文学部と北伊勢上野信用金庫の間で締結された相互連携協力協定の一環として行われました。
北勢地区での海外留学生を対象としたインターンシップ事業は3年目であり、サービス業の株式会社CTYさんと金融業の北伊勢上野信用金庫の2社で留学生を受入れて頂きました。
2. インターンシップ受入れ環境
平成28年度の日本におけるインターンシップ実施状況を見てみますと、実施企業全体でみますと、応募から受け入れまでの倍率は平均2.6倍だったそうです。最近は、新卒学生の採用を前提にインターンシップを実施する企業が増えてきていることを考えますと、倍率が2.6倍ということは、日本人学生がインターンシップを申し込んでも、これを断られてしまうことが多々あることを示しています。
今回、三重大学人文学部が実施する海外留学生インターンシップは、海外留学生にとっては、就職を前提ということではなく、日本での経験を重視する、日本の企業を勉強する等の目的となっています。インターンシップそのものを受けさせてもらうこと自体が非常に難しい中にあって、今回、海外留学生を受け入れて頂ける企業が確保でき、かつ、無事インターンシップを終了できたということは、主催者側として非常に有意義であったと考えています。
3. 留学生の感想
★ウ・ヨウ … 北伊勢上野信用金庫にてインターンシップ
本格的な社会経験は初めてで、興味深かったです。5日間の短い日程の中で、色々な体験ができました。日本の企業は礼儀正しく、皆さん優しくて、この様な雰囲気は初めてでした。将来は、日系企業に勤めたいと考えていますが、金融機関でのインターンシップは、今後の社会人生において貴重な体験となりました。
★フォン・レモー・ソフィー・ヘンリエッテ … ㈱CTYにてインターンシップ
日本でのインターンシップは不可能だと思っていましたので、今回はまたとないチャンスを与えて頂き幸運でした。5日間ではありましたが、ニュース編集やインタビュー等、色々と勉強させて貰いました。将来、チャンスがあれば日本で働きたいと考えています。
4. おわりに
安食人文学部長は終了式の中で、「北勢地区でのインターンシップは、今年で3回目でしたが、何とか無事に終了できました。三重大学人文学部が展開するのは、体験中心のインターンシップです。本年度は、三重大学人文学部と北伊勢上野信用金庫の相互連携協力協定に基づいて実施しました。国内の大学で海外留学生を対象としたインターンシップを経験させる取り組みは少ないので、来年度以降も是非続けます。」と締め括られました。